NIIDAオリジナルタオルライブラリ:ジャガード織タオルの3つの製法を解説

ジャガード織タオルは、その高級感とデザインの自由度から、ノベルティやブランドグッズとして人気があります。しかし、ジャガード織にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴が異なります。

本記事では、「毛違いジャガード織」「フラット織」「上げ落ちジャガード織」について、今治のタオル製造会社である新居田物産が詳しく解説します。各製法のメリット・デメリット、活用シーン、デザインの注意点などを比較し、最適なオリジナルタオルの製法を選ぶための総合的なガイドとしてお役立てください。

ジャガード織タオルの種類と特徴

ジャガード織りタオルの種類と特徴

ジャガード織とは、フランスの発明家ジョセフ・マリー・ジャカールが考案したジャカード織機を使用して製作される織物のことを指します。この方法で作られたタオルは、染色された糸を使用して模様を直接織り込むため、プリントタオルとは異なり、色褪せや色落ちが少なく、生地はふっくらとした厚みと立体感があります。

なお、インクジェットプリントや昇華転写による印刷方法では色数に制限がありませんが、ジャガード織は染色した糸でタオルを織るため、使用できる色数が限られています。

新居田物産で提供するジャガード織タオルには、以下の3つの種類があります。

  • 毛違いジャガード織
  • フラット織
  • 上げ落ちジャガード織
オリジナルタオル・OEMタオルの作成方法ポジショニングマップ 新居田物産
タオル製造方法 ポジショニングマップ

上の図は各タオル製法を、ロット数(縦軸)と価格(横軸)のポジショニングマップにプロットしたものです。製法により、特性が異なることがわかります。

新居田物産では、さまざまなタオルの製法に対応していますが、中でも独自製法のフラット織りや、インクジェットプリントといった、小ロットで作成できる製法を得意としています。

ジャガード織タオルの製法について、詳しく見ていきましょう。

毛違いジャガード織

毛違いジャガード織タオルの例 新居田物産
毛違いジャガード織タオル

毛違いジャガード織とは

毛違いジャガード織は、2色または3色の色糸を使用して織り上げるタオルです。先染めした糸を織り込んで模様を作り出すため、洗濯による色落ちや色あせが少なく、長期間美しい状態を保つことができます。両面パイル仕上げでボリュームがあり、吸水性にも優れています。

毛違いジャガード織のメリット・デメリット

メリット

  • 高級感がある
  • 吸水性に優れている
  • 色落ちしにくい
  • 両面パイルで柔らかく、ボリュームがある

デメリット

  • 細かいデザインには不向き
  • 小ロット・短納期のオーダーには不向き(500枚〜)
  • 細かい柄の再現は難しい

デザインの注意点

  • デザインの線幅は3mm以上を推奨
  • 漢字は1文字の高さ15mm以上、英字は10mm以上の大きさがおすすめ
  • 毛中部は2〜3色、ヘム部は1〜3色で使用可能

こちらの記事で毛違いジャガード織について詳しく解説していますので、ぜひ御覧ください。

フラット織

フラット織(フラットジャガード織り)タオルの例 新居田物産
フラット織(フラットジャガード織)のタオル

フラット織とは

フラット織は、新居田物産が開発した革新的なオリジナルタオルの製造法です。タオル表面のパイルをなくし、平らな状態で柄を織り込むことで、絵柄の高い再現性と小ロット対応(50枚〜)を実現しています。最大7色までの糸を使用可能で、細かい絵柄を鮮明に表現できるため、デザイン性の高いタオル作成に向いています。

フラット織のメリット・デメリット

メリット

  • 小ロット(50枚〜)で作成可能
  • 多数の色糸を使用可能(最大7色)
  • 細かい柄や文字を鮮明に表現可能

デメリット

  • 毛違いジャガード織タオルより吸水性がやや劣る
  • グラデーションのような濃淡の表現には不向き

デザインの注意点

  • 漢字は1文字の高さ15mm以上、英字は7mm以上の大きさがおすすめ
  • 線幅は1mmにも対応
  • 多色使いの場合は、ブロック単位でデザインする

こちらの記事でフラット織について詳しく解説していますので、ぜひ御覧ください。

上げ落ちジャガード織

上げ落ちジャガード織タオルの例 新居田物産
上げ落ちジャガード織タオル

上げ落ちジャガード織とは

上げ落ちジャガード織は、タオルの表面にパイル糸を出す部分と出さない部分の凹凸を利用して模様を作る製法です。糸の凹凸によって立体感のあるデザインが特徴的で、さらにコストを抑えながら高級感を演出できます。

上げ落ちジャガード織のメリット・デメリット

メリット

  • 安価で小ロット(300枚〜)から制作可能
  • 立体感・高級感がある
  • 上げ・落ちで濃淡の表現が可能

デメリット

  • パイル糸の色は必ず白固定
  • 色のバリエーションが少ない(白+1色)
  • 使い始めは固く、吸水性が低い

デザインの注意点

  • 柄の色はベースの色(白)とコントラストがはっきりする組み合わせがおすすめ
  • 線幅は3mm以上を推奨

こちらの記事で上げ落ちジャガード織について詳しく解説していますので、ぜひ御覧ください。

まとめ

比較項目毛違いジャガード織フラット織上げ落ちジャガード織
ロット500枚〜50枚〜300枚〜
色数毛中部:2〜3色
ヘム部:1〜3色
タオル全体で最大7色(ヘム部も込み)毛中部:白+1色
ヘム部:1~3色
デザインシンプルなデザイン向き細かいデザイン、多色使い立体感のあるデザイン向き
納期1〜1.5ヶ月〜1ヶ月3週間〜1ヶ月
価格
おすすめ用途高級感を重視する贈答品、
ブランドグッズ
小ロットでデザイン性の高いタオルを作りたい場合コストを抑えたいノベルティ、
記念品
ジャガード織タオルの製法比較

新居田物産では、毛違いジャガード織、フラット織、上げ落ちジャガード織など、様々なオリジナルタオルの作成方法に対応しています。すべて今治の自社工場(OEMファクトリー)で製造しており、品質にも自信があります。

どの作成方法を選んだらよいかお悩みの場合は、ご要望に応じて最適な製造方法をご案内いたしますので、どうぞお気軽にお問い合せ下さい。