
オリジナルタオル作成をお考えの皆様、「フラット織」という革新的な製法をご存知ですか?従来のジャガード織タオルとは一線を画す、この新しい技術が、企業ノベルティやブランドグッズの世界に新たな可能性をもたらしています。
小ロット対応、鮮明な絵柄再現、豊富な色使いなど、フラット織タオルの特徴は、1ランク上のタオル作成をご検討の方にぴったりです。本記事では、新居田物産が誇るフラット織タオルについてご紹介します。
もくじ
50枚〜小ロットで作成できる、フラット織タオルとは
フラット織の概要

フラット織は、今治のタオルメーカー新居田物産が開発した革新的なオリジナルタオルの製造法です。
2011年1月に実用新案登録された製法で、「フラット織り」「フラット織ジャガード」「フラットジャガード織り」などの名前で商品化されています。
通常のジャガード織タオルと異なり、タオル表面のパイル(毛のループ部分)をなくし、平らな状態で柄を織り込んだ新しいタイプのタオルです。この独自製法により、絵柄の高い再現性と50枚〜の小ロット対応を実現しています。
また、タオル全体で最大7色(※)までの糸を使用可能で、細かい絵柄を表現可能なことから、デザイン性の高いジャガード織タオルの作成に向いている製法です。他とは違う1ランク上のデザイン性の高いタオルをつくりたい方、独自性を求めている方にとってはぴったりのタオルです。
生地もしっかりしており高級感があります。
パイルが無いことで糸の表面積が少なくなる為、通常のジャガード織りタオルよりはやや吸水性が劣るものの、高い吸水性を備えています。一方で、パイルが無いことにより、引っ掛かりや糸つれが起きにくく、耐久性に優れています。スポーツや部活動で普段使いでも丈夫なタオルです。
フラット織タオルは、印刷ではなく織りなので、色落ちの心配が少ないという特徴もあります。
※毛中の色数+ヘムの色数の合計で最大7色
他の製法との比較

フラット織タオルは、下記点で既存のジャガード織りタオルと異なった特徴があります。
- 小ロット対応可能
- 多数の色糸を使用可能
- 細かい柄まで表現可能
これらの点から既存のジャガード織タオルと比較して、デザイン性が高く、スポットでの作成に優れています。
製法 | ロット | 色数 | 納期 |
---|---|---|---|
フラット織 | 50枚〜 | タオル全体で最大7色 (1ブロック1〜2色) | 〜1ヶ月 |
毛違いジャガード織 | 500枚〜 | 毛中部:2~3色 ヘム部:1~3色 | 1〜1.5ヶ月 |
上げ落ちジャガード織 | 300枚〜 | 毛中部:2色(白+1色) ヘム:1〜2色 | 3週間〜1ヶ月 |
※ジャガード織タオルは、白色も1色にカウントします。
フラット織タオルの活用シーン

フラット織タオルは、企業ノベルティ、スポーツチームグッズ、イベント記念品、ブランドアイテムなど、幅広い用途で活用できます。
- スポーツ観戦タオルや部活動、アーティストのグッズ
- ブランドロゴを入れたショップ・アパレルグッズ
- イベント記念品
- 企業やブランドのノベルティ
- お土産・インバウンド向け
フラット織タオルは、パイルが無く輪郭がくっきり出るため、細かい絵柄の表現が可能です。
特に、ロゴやチームエンブレム、小さい文字など、デザインを鮮明に表現できるので、遠くからでもはっきり見えます。そのため、応援タオル等として非常によく使用されています。
また、細かい表現が可能な分、企業ロゴやキャラクターを表現するのにも採用されます。ブランドイメージの向上や、効果的なプロモーションを目指す企業にとっても魅力的な選択肢となるのではないでしょうか。

近年特に需要が多いのは、部活動やクラブチームのマフラータオルです。
50枚〜の小ロットに対応しているため、学年ごとに色を変えてつくったり、生徒と保護者、メンバーとサポーターの必要枚数だけ無駄なく作成することができます。
新居田物産のウェブサイトでは、タオルの製作事例を公開していますので、ぜひご覧ください。フラット織の事例を見る場合は、表現方法の「フラット織」にチェックを入れると絞り込んで表示できます。

細かいデザインも再現可能なフラット織
フラット織は細かい文字や絵柄の再現が可能


フラット織は、通常のジャガード織と比較して絵柄の再現性が高く、より細かいデザインや鮮明な柄を表現することができます。キャラクターイラストやロゴはもちろん、グレースケールの写真も再現することができます。

また、上げ落ちジャガード織と、毛違いジャガード織は3mm以上の線幅でデザインすることを推奨していますが、フラット織は1mmの線幅にも対応しています。
文字の見え方


フラット織にはパイルが無いため、輪郭がくっきり出ます。そのため、小さい文字でもしっかり読めるタオルをつくることができます。上の写真は、フラット織と毛違いジャガード織を比較したものです。フラット織の文字がパキッと仕上がっているのに対し、毛違いジャガードではパイルがあるため輪郭がぼやけています。

文字については、漢字で1文字の高さ15mm以上、英字で7mm以上の大きさがおすすめです。文字の画数や字体よって見え方は異なりますが、漢字で1文字10mmの高さの場合だと読むことはできるものの、近くで見るとやや潰れて見える場合があります。
多色使いのデザインにも最適
タオル全体で7色まで、ブロックごとに色を変えた多色使いが可能
フラット織は、毛中の色数+ヘムの色数のタオル全体で最大7色までの色数を使用することができます。毛中の1ブロック毎に2色まで使用できるので、より多彩で魅力的なデザインを実現できます。

上の図では、①緑と白のブロック、②青と白のブロック、③濃青と白のブロックの、3つのブロックに分けてデザインされています。毛中の部分で4色(緑・青・濃青・白)と、ヘムで3色(濃青・赤・白)を使用しており、この場合は7色使いとカウントされます。


たとえばこちらの徳川家康をモチーフにしたフラット織タオルでは、①臙脂とオレンジ、②臙脂と白の2つの毛中のブロックと、ヘムに黄色と黒の糸を使用しています。毛中で3色、ヘムに2色の計5色のデザインです。
フラット織は色数を最大7色まで使用できますが、グラデーションのような濃淡の表現には不向きです。1色の中での濃淡を表現したい場合には、「上げ落ち」という織り方もあるので、ぜひご検討ください。

なおフラット織の糸は、既製糸色(22色)の中から色をお選びいただけます。この22色は、新居田物産がジャガード織(毛違い・フラット・上げ落ち)に適した色を厳選して採用しています。糸の色を限定することで、コストパフォーマンスをさらに高めています。
ヘムのデザイン

タオルの両端(ヘム)にも文字やイラストを入れることが可能です。
この部分はより細かい文字入れも可能なので、企業や団体の名前の他、日付やURLを入れるといったことが可能です。
このようにデザインにこだわりつつ、小ロットでオリジナルタオルを作成できるのが、フラット織の特徴です。
新居田物産では、ご入稿いただいたデザインデータを拝見し、文字やデザインが正しく再現できるか、フラット織の特性にあわせたデザイン上の注意点について、お客様にご提案・ご相談を行います。はじめてオリジナルタオルを作成する方でも、安心して進められるよう心がけております。
フラット織タオルの納期、型とサイズ
フラット織の納期
通常のジャガード織(毛違い)タオルは製造に1~1.5か月程度かかりますが、フラット織は通常約1か月程度の納期でご納品が可能です。
今治市にある自社工場(OEM専門ファクトリー)で製造しておりますので、さらにお急ぎの場合は個別にご相談ください。その時の工場の状態でのベストをご提案いたします。自社工場ダイレクトでご対応しているため、細かな対応が可能です。
フラット織の型

フラット織のタオルを作る場合は、フラット織の型が必要なため、初回の型代がかかります。
この型は機械がデザインを認識するための特別な形式のデータになります。
新居田物産では、ご注文いただいたフラット織りの型はデジタルデータで永久保存しておりますので、
制作から間があいたとしても、2回目以降の制作(追加オーダー)の際は型代は不要です。
また糸色変更のみの場合も型代不要です。
たとえば、ノベルティの色を変えて作る場合や、グッズのカラーバリエーション展開が安価にできます。
フラット織のサイズ
フラット織タオルでは、次のサイズの入稿用のテンプレート(adobe Illustrator形式)をご用意しております。
- ミニタオル(250×260mm)
- ウォッシュタオル(340×350mm)
- フェイスタオル(340×800mm)
- マフラータオル(250×1100mm
まとめ
フラット織タオルは、高い絵柄再現性、小ロット対応、多彩な色使いなど、数々のメリットを持つ革新的な製法です。企業ノベルティやブランドグッズや応援タオルの製作に最適で、50枚から注文可能なため、小規模なイベントや限定商品にも対応できます。細かいデザインや鮮明な柄を求める方々にとって、フラット織タオルは魅力的な選択肢となるでしょう。
50枚〜の小ロットでオーダー可能ですので、ぜひ一度試してみてください。
新居田物産では、インクジェットプリント、上げ落ちジャガード、毛違いジャガード、フラット織など、様々なオリジナルタオルの制作方法に対応しています。
どの制作方法を選んだらよいのかお悩みの場合は、デザインやロット、納期などのご要望に応じて最適な製造方法をご案内いたします。タオル作りに精通したスタッフが、ご要望に合わせてサポートいたしますので、お気軽にお問い合せ下さい。