毛違いジャガード織のタオルは贈答品やブランドのアイテムとして人気があり、企業のブランディングやプロモーションでも支持を集めています。

ジャガード織にもいくつかの製法がありますが、第一に想起されるのがこの「毛違いジャガード織」なのではないでしょうか。2色または3色の糸色による織模様は、ひと目で高級感を演出できます。吸水性が高く、日常使いでもその品質の良さが実感できるため、受け取った人に非常に喜ばれるタオルです。

本記事では、今治のタオル製造会社である新居田物産が、毛違いジャガード織タオルについてご紹介します。

毛違いジャガード織タオルとは

毛違いジャガード織のミニタオル

最も高級感があり、吸水性に優れたタオル製法

毛違いジャガード織タオルは、2色または3色の色糸を使用して織り上げるタオルです。プリントタオルと異なり、先染めした糸を織り込んで模様を作り出すため、洗濯による色落ちや色あせが少なく、長期間美しい状態を保つことができます。

両面パイル仕上げなので、生地もしっかりしており高級感があり、オリジナルタオルの中では最もボリュームがあります。吸水性も高いので、スポーツはもちろん、普段使いにも最適です。

他のジャガード織との比較

毛違いジャガード織タオルの製造過程(新居田物産 今治工場)

新居田物産では、毛違いジャガード織のほか、上げ落ちジャガード織、独自製法の「フラット織り」といった3パターンのジャガードタオルの作成に対応しています。いずれも今治の自社工場で製造しておりますので、品質はご安心ください。

毛違いジャガードは、他のジャガード織タオルの製法と比較すると、小ロット・短納期のオーダーには向いていません。数が多いほど価格メリットを感じられるでしょう。

製法ロット色数納期
毛違いジャガード織500枚〜毛中部:2~3色 
ヘム部:1~3色
1〜1.5ヶ月
フラット織50枚〜タオル全体で最大7色
(1ブロック1〜2色)
〜1ヶ月
上げ落ちジャガード織300枚〜毛中部:2色(白+1色)
ヘム:1〜2色
3週間〜1ヶ月
ジャガード織の製法による違い

毛違いジャガード織タオルは、表面から飛び出ている「パイル」でデザインを表現するため、細かいデザインは得意ではありません。シンプルなデザインや、ひとつひとつのパーツが大きいデザインには高級感のある毛違いジャガード織がぴったりです。

また、毛違いジャガード織は製造工程で吸水加工を行っているので、はじめから吸水性が高く、肌触りのよいタオルです。

毛違いジャガード織タオルの活用シーン

毛違いジャガード織のタオル

毛違いジャガード織タオルは、Jリーグなどのスポーツ観戦タオル(マフラータオル)の他、贈答品などに多く採用されています。ボリュームと高級感があるため、企業ブランディングやプロモーションといった、質の良さを印象付けたいケースにも最適です。

実は今治地域では、かねてから海外有名ハイブランドのロゴの入った毛違いジャガード織タオルが多く作られてきました。新居田物産では、今治の自社工場でタオルを製造(※)しておりますので、贈答品はもちろん、グッズ・ノベルティ等でも、その品質をご好評をいただいております。

※「今治タオルブランド」認定レベルの、高品質のタオル生地を製造

毛違いジャガード織タオルは、両面パイルで吸水性も高いことから日常使いにも向いており、贈答品としても人気があります。フェイスタオルやハンドタオルなど、受け取った方の印象に残り、長く使っていただけるという点で、プロモーションとしても費用対効果の高いアイテムといえます。

  • スポーツ観戦タオルや、アーティストのグッズ
  • ブランドロゴを入れたショップ・アパレルグッズ
  • 企業やブランドのノベルティ(高級ブランドや企業ブランディング用途)
  • ギフト・引き出物・贈答品
毛違いジャガード織りのマフラータオル

近年特に需要が多いのは、サッカーやバスケットボールチームなどのマフラータオルです。高級感があり実用性に優れるため、スポーツ観戦、物販用として人気があります。

マフラータオルのデザインでは、毛違いジャガード織の特性上、2色のコントラストが強く、遠目からも分かるデザインが採用されるケースが多いです。

新居田物産のウェブサイトでは、タオルの製作事例を公開していますので、ぜひご覧ください。毛違いジャガード織りの事例を見る場合は、表現方法の「毛違いジャガード織」にチェックを入れると絞り込んで表示できます。

毛違いジャガード織のタオルデザイン

毛違いジャガード織で使用できる糸色は、毛中で2〜3色、ヘム部1〜3色です。
用いる色数によって、裏面の見え方が異なります。

毛中2色のデザイン

毛中の糸色が2色の毛違いジャガード織では、裏面は色柄が反転した仕上がりとなります。上の写真のデザインでは、緑と濃青の色が反転しています。

毛中3色のデザイン

毛違いジャガード織は、毛中3色のデザインにも対応しています。
3色の場合は、裏面の配色は3つの色がランダムに混ざった仕上がりになります。

ヘムのデザイン

ヘム(タオルの両端)は1〜3色の糸色を用いて、文字やロゴマーク等を入れることが可能です。毛中の色とヘムの色はそれぞれ独立した関係にあるので、毛中の色とは全く異なる配色にしてカラフルな印象にすることもできます。逆に、毛中とヘムの色を揃えたスッキリとしたデザインも好まれています。

毛違いジャガード織の仕様と注意点

デザインの細かさと輪郭について

毛違いジャガード織の仕上がり

毛違いジャガード織でタオルを作成する場合は、デザインの線幅は3mm以上を推奨しています。パイルがあるため、直線であっても輪郭がややギザギザ(シャギー)したように見える点に注意が必要です。

完全に文字を読めるようにする場合は、漢字では1文字の高さ15mm以上、英字で10mm以上の大きさがおすすめです。

3mm未満の線や写真など、より細かいデザインやくっきりとした輪郭を表現したい場合には、パイルの無いフラット織りタオルをご検討ください。

糸の密度について

同じ毛違いジャガード織でも、糸の密度によってデザインの再現性や見え方には大きく違いが出ます。
糸の密度は会社や工場によって異なりますが、糸の密度が低いとその分コストを下げることができるものの、隙間から裏側の色が透けて見えてしまい、文字やデザインの輪郭がぼやけてしまう点に注意が必要です。

新居田物産の毛違いジャガード織タオルは、糸密度の高い設計となっています。そのため、デザインの再現性が高く、厚みのあるしっかりしたタオルに仕上がります。

通常は新居田物産おすすめの高めの密度で設定していますが、ご予算に応じて糸の密度は調整可能ですのでご相談ください。

糸の色について

毛違いジャガード織に用いる糸は、既製糸色(22色)の中から色をお選びいただけます。この22色は、新居田物産がジャガード織(毛違い・フラット・上げ落ち)に適した色を厳選して採用しています。糸の色を限定することで、納期を短縮し、コストパフォーマンスをさらに高めています。

また、上記の22色以外に、お客様指定の色で毛違いジャガード織タオルを作成することも可能です。その場合には、指定の色(PANTONE等)で糸を染める工程が必要になるため、通常より納期が伸びることと、経済性の面でもある程度のロットが必要になる点にはご留意ください。

タオルサイズとロット

毛違いジャガード織タオルで対応可能なロットとサイズは下記の通りですす。

タイプサイズロット
ミニタオル200×200、250×260mm2000枚〜
ウォッシュタオル340×350mm2000枚〜
フェイスタオル340×800mm500枚〜
マフラータオル200×1100mm500枚〜
スポーツタオル400×1100mm500枚〜
バスタオル600×1200、700×1350mm500枚〜
毛違いジャガード織のサイズとロット

次のページから入稿用のテンプレートをダウンロードできますので、ぜひご活用下さい。

毛違いジャガード織タオルの型

毛違いジャガード織のタオルを作る場合は、ジャガード織りの型が必要なため、初回の型代がかかります。この型は機械がデザインを認識するための特別な形式のデータになります。

毛違いジャガード織のデザインと仕上がり

お客様からお預かりするデザインデータから型データを作成し、機械にインプットして毛違いジャガード織のタオルを作ります。タオルは経糸・横糸で織り上げるため、デザインデータ上ではきれいな曲線でも、少しギザギザした印象になります。

毛違いジャガード織タオルの納期

毛違いジャガード織タオルはおよそ1~1.5か月程度の納期で製造しております。また、製造の納期とは別に、校正の期間が2〜3週間かかります。校正は、お客様に実物サンプルを送付し、実物を見ていただきながら調整を行う期間です。

もしお急ぎの場合は個別にご相談ください。今治の自社工場(OEM専門ファクトリー)ダイレクトで製造しておりますので、工場の状態でのベストをご提案いたします。

まとめ

毛違いジャガード織りタオルは、高級感・吸水性に優れているため、単なるノベルティを超えた、企業ブランディングツールとしての価値があります。製作費用は他のジャガード織タオルより高くなりますが、受け取った方の印象に残り、長く使っていただけるという点で、費用対効果の高いプロモーションアイテムといえます。

新居田物産では、毛違いジャガード織タオルのほか、上げ落ちジャガード織、フラット織、インクジェットプリントなど、様々なオリジナルタオルの作成方法に対応。すべて今治の自社工場で製造しています。

どの作成方法にも特徴があるので、どの方法を選んだらよいのかお悩みの場合は、デザインやロット、納期などのご要望に応じて最適な製造方法をご案内いたします。お気軽にお問い合せ下さい。