この連載「オリジナルタオルの作り方」では、今治のタオル製造会社 新居田物産が、社内タオルソムリエ監修の下でオリジナルタオル製作の全工程をステップ・バイ・ステップで徹底解説しています。

第3回は、オリジナルタオルの「サイズの選び方」、製法ごとの「デザイン表現のルール」について解説しました。

▼前回の記事はこちら

第4回のテーマは、ビジネスやイベント利用で最も重要な「お金(価格)」と「時間(納期)」についてです。 前回まではデザインや製法について解説しましたが、仕様が決まっても「予算内で収まるのか」「イベント当日に間に合うのか」がクリアにならないと、発注には進めませんよね。

今回は、オリジナルタオルの金額が決まる要素や、スケジュールの立て方、そしてスムーズに発注するためのポイントを分かりやすく解説します。

見積もりに必要な「4つの要素」

オリジナルタオルは「定価」がある既製品とは異なり、お客様の要望に合わせて作るオーダーメイド品です。そのため、どんなタオルを作るかで価格が大きく変動します。

見積もりには主に以下の4つの要素が関わってきます。問い合わせの前にこれらを整理しておくと、非常にスムーズに概算が出せます。

1.仕様(スペック)

一つ目はどんなタオルかという仕様が価格に影響します。「フェイスタオルか、マフラータオルか」といったタオルサイズと、「プリントか、ジャガード織りか」といったタオルの製法。これが最も重要な要素となります。 

2.枚数(ロット)

オリジナルタオルの製作は「枚数が多ければ多いほど、1枚あたりの単価は下がる」のが基本です。 その理由は、タオルの製造には「準備」が必要だからです。10枚作るのも1,000枚作るのも、機械のセットアップや「版(型)」を作る手間は同じ。そのため、枚数が多いほうが準備にかかるコスト(固定費)を薄めることができ、単価が安くなるのです。枚数が少ない場合は、小ロット代も必要になる場合があります。

3.初期費用(イニシャルコスト)

シルクスクリーンプリントは色ごとに版を作成し、ジャガード織りや刺繍ではデザインを機械に読み込ませるための専用データ(型)を作成する必要があります。これらは初めての柄を作る場合に必要な初期費用となります。プリントの版であれば最終発注より1年間保管、ジャガードや刺繍はデジタルデータなので永久保管となり、リピート発注の際にはこの費用は不要になります。

4.加工費・オプション代

新居田物産ではタオルを製造するだけでなく、様々な周辺業務もご依頼いただけます。例えば袋入れ、タオルへのボタンつけ、熨斗巻きといった様々な加工やオプションにも対応しております。それらの作業内容に応じて価格がプラスで必要になります。

納期:注文から納品まで

イベントや配布日が決まっている場合、最も怖いのは「納期遅れ」です。 まだデザインが完全に決まっていなくても、「〇月〇日に、およそ〇〇枚くらい必要」という段階で一度ご相談いただければ、そこから逆算して「いつまでにデザインを決めれば間に合うか」などのおおまかなスケジュールを決めることができます。

納期は製法によって変わるのでおおよその目安を把握しておけば、よりスムーズにタオル作りを進められます。

製法量産納期サンプル納期最低ロット
※タオルサイズにより変動あり
インクジェットプリント約3~4週間約10日10枚
シルクスクリーンプリント約3~4週間約1~2週間100枚
毛違いジャガード約1~1.5カ月約3~4週間500枚
上げ落ちジャガード約3~4週間約2~3週間300枚
フラット織ジャガード約1か月約3~4週間50枚
刺繍約3~4週間約1~2週間100枚
プリントネーム縫い付け約3~4週間約1~2週間100枚
  • 納期は工場の稼働状況、在庫状況により変動するため、上記はおおよその目安です
  • お急ぎの場合はご相談下さい

Web見積もりと発注

当社ではオリジナルタオル作成ゆえ、お見積もりは原則メールでのやりとりとなっております。しかしもし仕様が完全に決まっている場合は、「新居田物産 公式ECサイト」をご活用いただければ自動でお見積もりの計算が可能で、そのまま発注もできます。是非ご利用ください。

発注前のギモンを解決!(よくある質問)

見積もりや発注に関して、お客様からよくいただく質問にお答えします。

 オリジナルタオル作成の見積もりをお願いしたら、必ず発注しないといけませんか?

少ない枚数で試作(サンプル製作)をすることは可能ですか?

予算オーバーしてしまいました。安くする方法はありますか?

まとめ:早めの「見積もり依頼」が成功のカギ

今回は、オリジナルタオル製作における「価格・納期」について解説しました。

  • 見積もりのカギ: 「仕様・枚数・加工オプション」の3つを伝えることで正確な金額が出る。
  • コストの仕組み: 枚数が多いほど単価は安くなる。※初期費用に注意。
  • スケジュール: 製法、工場状態により納期は変動する。工場に事前に確認することが重要。

早めに予算感を把握し、場合によっては修正ができる余裕を持ったスケジュールを組み、納得のいくタオル作りを進めてください。

さて、見積もりに納得し、納期を確認したらいよいよ発注です。次回はデータ入稿と発注の注意点について解説します。お楽しみに!

オリジナルタオルの作り方(連載)