オリジナルタオルの製作ノウハウをお届けする「事例を深堀り」シリーズ。今回は、応援グッズやイベントグッズの定番、「シルクスクリーンプリントのマフラータオル」をご紹介します。

スポーツの応援、音楽ライブ、学園祭などのイベントで、会場の一体感を高めるマストアイテムといえば「マフラータオル」。チームや企業のオリジナルデザインで製作したいと考える方も多いのではないでしょうか。

チームカラーの青をベースに、エンブレムと学校名がくっきりと映える、王道の応援タオルです。今回はこのタオルを例に、「色」と「肌触り」にこだわる方に最適な「シルクスクリーン染料プリント」の魅力に迫ります。

色の再現性と、タオル本来の風合いがポイント

まずは、このタオルの仕様を見てみましょう。

  • アイテム: マフラータオル
  • サイズ: 約20cm × 110cm
  • 生地: 綿100%パイル生地
  • 印刷方法: シルクスクリーンプリント(染料)

このタオルの力強い印象は、「シルクスクリーンプリント」という伝統的な印刷方法によって生み出されています。これは、1色ごとに「版」と呼ばれる型を作成し、インクを生地に刷り込む手法で、くっきりとした美しい発色が特長です。

マフラータオルは、スポーツタオルと同じ長さで幅が半分のサイズで、日常でよく使うフェイスタオルよりも細長いサイズ感のタオルです。

デザインのポイント1:全面ベタプリントの迫力と特色指定

シルクスクリーンプリントは、タオルの端から端まで、地色をくまなく染め上げる「全面ベタプリント」が得意です。今回のタオルのように、チームカラーやブランドカラーを大胆にデザインすることで、強い存在感と一体感を演出できます。

さらに大きな特長が、特色(DICやPANTONE)での色指定に対応できること。企業のロゴやチームカラーなど、「この色でなければならない」という厳密なカラー規定がある場合でも、調色したインクを使用することで、イメージ通りの色を忠実に再現します。ブランドイメージの統一が不可欠なシーンで、非常に頼りになる印刷方法です。

ポイント2:「染料」だからこその柔らかい肌触り

「プリントタオルって、少しゴワゴワするイメージが…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ご安心ください。今回の事例で採用している「染料プリント」は、インクを生地の“上”に乗せる「顔料プリント」とは異なり、糸(繊維)そのものを染め上げる方法です。そのため、プリント後も糸が硬くなることなく、タオル本来の柔らかい肌触りと優れた吸水性が損なわれません。

首に巻いたり、汗を拭いたり、アクティブなシーンで使うマフラータオルだからこそ、この風合いの良さが活きてきます。

シルクスクリーンプリントの染料・顔料インクの違いはこちらの記事で解説しています。

【データで体感】マフラータオルの元データを見てみませんか?

実際にこのマフラータオルを製作したデザインデータをご用意しました。

(画像クリックでPDFファイルを表示)

入稿フォーマットに沿ってデザインを配置し、画面左下に特色指定を記載してあります。タオルの端から端まで全面をくまなく青色で染めるデザインのため、出来上がり位置より外側まで塗り足しがあります。

また、出来上がり位置の端から35mmの部分はタオルのヘム(ふち)の部分で、生地を折り返して縫製する部分となっています。

特色の指定方法が分からない、データの配置に自身がない、といった場合もご安心ください。表現したいデザインのイメージをお聞かせいただければ、弊社でしっかりとサポートします。

よくあるご質問(FAQ)

オリジナルマフラータオルの作成に関して、お客様からよくいただくご質問をまとめました。

顔料プリントとの一番の違いは何ですか?

最小ロットは何枚から?

タオルのデザインに使える色数は?

グラデーションや写真は表現できるか

版の保管期限は?

色落ちはしますか?

どうやって注文したらよいですか?

まとめ:想いを一つにする、こだわりの一枚を

今回は、色と肌触りにこだわる「シルクスクリーン染料プリント」のマフラータオルをご紹介しました。

チームの士気を高め、イベントを盛り上げる応援タオル。ブランドイメージを伝えるノベルティ。それぞれの想いを込めた色を、タオル本来の優しい風合いで形にしてみませんか?

デザインや最適なプリント方法のご提案も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。