NIIDAオリジナルタオルライブラリ:インクジェットプリントで作るオリジナルタオル作成ガイド

「写真を使ったオリジナルタオルを、小ロットで作りたい」
「デザイン性に富んだタオルを作りたい」
「デザインにこだわりたいけど、数はそんなに要らない」
「信頼できるメーカーに、品質も納期も安心して任せたい」

オリジナルタオル作りで、こんなお悩みはありませんか?
このガイドは、そんなお悩みを解決するための「インクジェットプリント完全ガイド」です。

私たち新居田物産は、タオルの名産地・今治で長年タオルづくりを続ける専門メーカーです。この記事では、インクジェットプリントの基本から製作時のポイント、タオルのバリエーション展開のコツなどを、プロの視点から分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたの作りたいオリジナルタオルが、より具体的になるはずです。

インクジェットプリントとは?-想いを布地に描く技術

インクジェットプリントとは、シャーリング加工をしたタオル生地に、微細なインクの粒子を吹き付けてデザインを再現する印刷方法です。家庭用のインクジェットプリンターで紙に印刷するのと同じ原理をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

この製法の特徴は、フルカラーで色数制限なくデザインを再現できることに加え、版が不要であることです。そのため、従来のプリント方法で必須だった「版」の製作コストがかからず、小ロットでも比較的安価にオリジナルタオルを製作できます。

また新居田物産の生地はインクジェットプリントに特化した特別なものを使用しております。密度を高めた厚地のタオル生地を使用することで、他社では再現できないような解像度でタオルを作成しております。

インクジェットプリントを選ぶべき5つのメリット

数あるタオル製法の中で、インクジェットプリントが選ばれる理由は、「小ロットでデザイン性の高いオリジナルタオルを作成したい」「グッズ等でバリエーション展開したい」という需要にマッチしていることです。

  1. 型代が不要:デザインごとに版を作る必要がなく、初期費用を抑えられます。
  2. 小ロットに対応:10枚からの少数でも気軽に製作できます。
  3. デザインの自由度が高い:写真や複雑なイラスト、フルカラーのデザインに最適です。
  4. バリエーション製作が得意:選手ごとに背番号を変えるなど、1枚ずつデザインが違うタオルの製作も簡単です。
  5. ユニークな形も可能:キャラクターの形などに沿ってカットする「ダイカット加工」にも対応しています。

【製法比較ガイド】最適なタオルはどれ?

オリジナルタオルには、インクジェットプリント以外にも様々な製法があります。代表的な「シルクスクリーンプリント」「ジャガード織り」と比較して、それぞれの特徴を見てみましょう。

比較項目インクジェットプリントシルクスクリーンプリントジャガード織り
(上げ落ち・毛違い)
得意なデザイン写真・フルカラー・多品種単色~数色のロゴ高級感のある柄
型代不要必要色ごとに版が必要必要
ロット数小ロット(10枚〜)対応中~大ロット向き中~大ロット向き
単価小ロットでは割安、大ロットでは色数次第では他製法より安価になる大ロットで安価ロットによる。上げ落ちはコストを抑えられる
納期比較的短い版製作期間が必要織り・後加工に時間が必要
風合い綿100%で良好な吸水性 、厚地でしっかりした仕上がり。表シャーリング、裏パイル吸水性はインクの種類による。表シャーリング、裏パイル両面パイルの風合い、高い吸水性
製法・加工方法による違い

このようなケースにはインクジェットがおすすめです!

  • 写真やグラデーションを使いたい
  • 小ロットで複数バリエーションのタオルを作りたい
  • 10枚~の小ロットで作りたい
  • 選手やメンバーごとに名前や番号を変えたい
  • とにかく初期費用を抑えたい
  • 急ぎで作りたい

活用事例 ― こんなオリジナルタオルが作れます!

インクジェットプリントしたオリジナルタオルの例
インクジェットプリントしたオリジナルタオルの例

インクジェットプリントは、様々なシーンで想いを伝えるツールとして活躍します。

  • アニメ・漫画・ゲームのキャラクターグッズ: 鮮やかな色彩や繊細なキャラクターイラストを忠実に再現できます。
  • アーティスト・アイドルのライブグッズ: 写真やアートワークをそのままタオルに。ダイカットで個性的な形状も人気です。
  • スポーツチーム・選手の応援グッズ: チームロゴはもちろん、選手ごとの写真や背番号、名前を入れたオリジナルタオルを小ロットから製作可能です。
  • 企業の販促ノベルティ・記念品: 企業ロゴやサービスの写真、キャンペーンキャラクターなどをフルカラーで印刷し、印象的なノベルティを作成できます。
  • 学校・部活動の記念品: 集合写真やメッセージなどをタオルにして、思い出に残る記念品に。
  • オリジナルブランドの製品: クリエイターの個性的なデザインを高品質なタオルで商品化。小ロットから始められるため、在庫リスクを抑えられます。
  • お土産・インバウンド向け: 観光地の美しい風景写真や、地域のゆるキャラなどをプリントしたお土産タオルも製作可能です。

中でも、定番サイズのフェイスタオルがスポーツやライブグッズとして人気があります。

消費者のニーズが多様化していることから、グループやチーム全体のグッズよりむしろ、各個人の「推し」の選手やメンバーのタオルを購入する方が年々増加しております。新居田物産のインクジェットプリントでは、ご注文全体の枚数に応じた単価でご提供できるので、バリエーションとして複数のデザインのタオルを作成する場合にも向いています。(後述)

また、ミニタオルは安価なので、お土産やノベルティグッズとしてのニーズが非常に高いです。

インクジェットプリントタオルで新居田物産が選ばれる理由

数あるタオルメーカーの中で、新居田物産がお客様に選ばれる理由、そしてインクジェットプリントタオル製作における強みをご紹介します。

POINT 1: 安心の「今治」クオリティ!「品質」に拘った新居田物産オリジナルの生地

インクジェットプリント専用のタオル生地
インクジェット生地を製造する機械 ― 新居田物産

新居田物産は、タオルの名産地「今治」に本社と自社工場を構えるOEM・オリジナルタオル製造メーカーです。創業は昭和34年(1959年)、60年以上にわたりタオルづくりに真摯に向き合ってきました。

インクジェットプリントの仕上がりを左右するタオル生地にも徹底的にこだわり、長年培ってきた技術を活かして開発した綿100%生地を採用しています。20年以上前、タオル業界で初めてインクジェットプリントを導入した新居田物産は、製品開発当時試行錯誤を繰り返しながら、インクジェットプリントが最もキレイに表現できるタオル生地を作りました。

この新居田物産オリジナルのインクジェットプリント生地は、プリントが最大限にキレイに表現されるように糸を高密度に配置し、織り上げられています。

一般的なタオル生地と、新居田物産のインクジェットプリント生地を比較
左:一般的なタオル生地/右:新居田物産のプリント生地
一般的なタオル生地と、新居田物産のインクジェットプリント生地を比較(拡大)
左:一般的なタオル生地/右:新居田物産のプリント生地(拡大)

上の写真は、一般的なタオル生地(画像左)と新居田物産オリジナルの生地(画像右)に、同じ写真をインクジェットプリントして比較したものです。

一般的なタオル生地は糸の隙間がある(密度が低い)ため、全体的に白っぽく、プリントの解像度が低くぼやっとした印象をうけます。一方、新居田物産オリジナルのプリントで生地は、解像度が高く、輪郭もくっきりとしており、色も鮮やかな表現ができています。

また、一般的にプリントタオルは吸水しないと思われがちですが、新居田物産のタオルは糸の密度が高いことにより、今治ブランドタオルに合格できるレベルの吸水性を実現できております。

POINT 2: 企画から納品までワンストップ!OEM最大級の工場規模と最新設備

新居田物産株式会社 今治工場のインクジェットプリント機
インクジェットプリント機 ― 新居田物産 今治工場

新居田物産は、デザインデータの調整、製織、プリント、検品、袋入れ、そして納品まで、すべての工程を自社工場で一貫して対応できる体制を整えています。 これは、国内のOEMタオルメーカーの中でも最大級の規模を誇ります。 工場内には、最新鋭のインクジェットプリント機や高精度な刺繍機などを多数導入。 これにより、高品質な製品を安定的に供給できるだけでなく、お客様の細かなご要望にもスピーディーかつ柔軟にお応えすることが可能です。

POINT 3: 柔軟な対応力!小ロット・短納期・デザイン修正もお任せ

新居田物産株式会社 今治工場のインクジェットプリント機でタオルに印刷しているところ
インクジェットプリント機 ― 新居田物産 今治工場

自社工場での一貫生産体制により、お客様の多様なニーズにきめ細かく対応します。

  • 最小ロット10枚から対応: 「まずは少しだけ作りたい」というご要望にもお応えします。
  • 短納期のご相談も可能: お急ぎの場合も、ぜひ一度ご相談ください。工場の稼働状況を確認し、可能な限りのベストな納期をご提案します。
  • デザインデータの調整・修正も柔軟に: 「この写真でキレイにプリントできる?」「もう少し文字を大きくしたい」など、ご入稿いただいたデザインデータに関するご相談や微調整も、専門スタッフが丁寧に対応いたします。
  • ダイカット加工: デザインにあわせてタオルを様々な形状に切り抜く加工ができます。ユニークなオリジナルタオルを作りたい場合におすすめです。

POINT 4: 個別デザインのバリエーションも得意!型代不要のメリットを最大限に

インクジェットプリントタオルの単価についての考え方
インクジェットプリントタオルの単価は、バリエーション全体の合計枚数を基に計算される

前述の通り、インクジェットプリントは型代が不要なため、1枚ずつデザインが異なる、バリエーションが複数あるタオルの製作も得意としています。例えば、スポーツチームのメンバー全員分の背番号と名前を入れたタオルを製作する場合でも、追加の型代は一切かかりません。A選手は300枚、B選手は100枚、C選手は150枚、、、といったバリエーションごとの枚数調整はもちろん、全体の合計枚数に応じた単価でご提供できるため、コストを抑えながら特別なオリジナルタオルを実現できます。

インクジェットプリントをキレイに仕上げるためのポイントと注意点

フルカラーで美しいグラデーションを表現したインクジェットプリントタオル
インクジェットプリントタオルはフルカラーで美しいグラデーションを表現できる

インクジェットプリントで、より美しく、イメージ通りのオリジナルタオルを製作するために、いくつか知っておきたいポイントと注意点があります。

デザインデータについて

  • 推奨解像度: 写真やイラストを鮮明にプリントするためには、適切な解像度の画像データが必要です。一般的に、原寸サイズで200dpi~350dpi程度を推奨しています。
  • カラーモード: ご入稿いただくデータはCMYKカラーモードでご用意ください。
  • 対応ファイル形式: Adobe Illustrator (.ai)形式(フォーマットのダウンロードはこちら

色味について

  • 画面上の色と実際のプリント色: お客様のモニターでご覧になる色味と、実際にタオルへプリントされた際の色味は、若干異なる場合があります。

校正は、入稿いただいたデータをもとにサンプル作成を行い、お客様にサンプルをご確認いただきます。実物サンプルを見て、必要があれば必要があれば修正を行った上で、タオルの量産に入ります。

細かすぎるデザインや文字はNG

  • あまりにも細かすぎる線や小さな文字は、インクのにじみや生地の質感によって、潰れてしまったり、読みにくくなったりする可能性があります。
  • 新居田物産では、ご入稿いただいたデザインデータを拝見し、キレイに仕上がるよう、必要に応じてデザインの調整をご提案させていただくこともございます。

タオルの種類とサイズ 

  • 新居田物産では、定番のフェイスタオルやマフラータオル、ハンドタオル、スポーツタオルなど、様々なサイズのタオルをご用意しています。ダイカット加工も可能ですので、ご希望の形状がございましたらお気軽にご相談ください。

ご注文から納品までの流れ

新居田物産のタオル造りに精通したスタッフが対応
タオル造りに精通したスタッフが対応します
  1. お問い合わせ・ご相談: まずはフォームまたはお電話にて、お気軽にご相談ください。作りたいタオルのイメージ、用途、ご希望の枚数、納期などをお伺いします。
  2. お見積もり・デザイン入稿: お伺いした内容に基づき、お見積もりをご提出します。デザインデータをご入稿いただき、詳細な仕様を決定します。
  3. デザイン確認・最終仕様決定: 必要に応じて、弊社にてデザインデータの調整や仕上がりイメージの作成を行い、お客様にご確認いただきます。
  4. 製造開始: 最終仕様が確定次第、自社工場にて製造を開始します。
  5. 検品・梱包・発送: 製品完成後、厳しい検品基準に基づき一枚一枚丁寧にチェックし、梱包して発送いたします。
  • 納期: 通常、デザイン確定後、約3週間~1ヶ月程度で納品となります。ただし、ご注文枚数や工場の混み具合によって変動する場合がございます。お急ぎの場合は、可能な限り対応させていただきますので、ご相談ください。
  • 最小ロット: 10枚(タオルサイズによる)からご注文いただけます。

よくあるご質問(FAQ)

新居田物産 今治工場のインクジェットプリント機
インクジェットプリント機 ― 新居田物産 今治工場

インクジェットプリントの納期はどのくらいですか?

インクジェットプリントは洗濯しても色落ちしませんか?

デザインデータはどんな形式で用意すればいいですか?

オリジナルタオル(インクジェットプリント)の制作費はどのくらいですか?

 タオル本体の色は?

まとめ:小ロット・フルカラー・型代不要のインクジェットプリントで、理想のオリジナルタオルを!

インクジェットプリントで作成したオリジナルミニタオル
インクジェットプリントで作成したミニタオル

インクジェットプリントは、写真や複雑なイラスト、グラデーションといったデザイン性の高いオリジナルタオルを、小ロットから、しかも型代不要で製作できる非常に魅力的な製法です。

新居田物産はインクジェットプリントタオルに業界で一番早くに取り組んできました。世界中のインクジェットプリントタオルを作成している工場の中で、新居田物産がアドバイスした会社も少なくありません。

新居田物産では、タオルの名産地・今治で培った確かな技術と、最新の設備、そして自社工場一貫生産ならではの柔軟な対応力で、お客様の「作りたい」を形にするお手伝いをいたします。 品質はもちろん、客様のあらゆるご要望に高いレベルでお応えします。

「こんなデザインでも作れる?」「予算はこれくらいなんだけど…」など、どんな些細なことでも構いません。タオル作りに精通したスタッフが、お客様のご要望に合わせて最適なご提案をさせていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。